注目すべき山梨のワイナリー

3月2日 VOL 143

ワインラヴァーの皆様こんにちは。
今週もまるひろワインブログにお立ち寄り頂きありがとうございます。

さて、先日人事異動が当社内であり、突然ではございますが今週をもちまして
私Kがこのワインブログの執筆を離れる事となりました(*_*)
皆様にワインの楽しさ、素晴らしさを知って頂きたく約3年にわたり続けてきたブログ及びワイン仕入担当を離れるのは寂しい限りでございますが、次週からも引き続き後任Mによるワインブログが継続されますので、今後ともご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

さて、私Kにとっては最終回。各ワインに思い入れがありどれか数本に絞ることができません(@_@;)その為、今週は私がライフワークとして取扱いを増やしてきた山梨県のワイナリーから、注目したいワイナリー及び作品の数々を一挙にご紹介させて頂きます。

まずは山梨・甲州種を語る上で絶対に外す事の出来ないこちらのワイナリーから。

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写真左から。

【山梨・勝沼醸造】
◆勝沼醸造 甲州 樽発酵
750ml 3,240円
◆勝沼醸造 甲州シュール・リー
750ml 1,944円
◆勝沼醸造 甲州クラッシック
750ml 1,426円

甲州種の実力を世界に知らしめた勝沼醸造(通称勝醸)自慢の甲州種を用いた作品の数々。
日常の食卓で楽しみたい果実味とほのかな苦みが心地よい”クラッシック“
フレッシュで軽快な香味の“シュール・リー”。
密度あるバニラの印象とコクで肉料理とも相性のよい“樽発酵”と同じ「辛口」の中でも様々な多様性を高いレベルで教えてくれる作品の数々。

毎回訪問するたびに様々な発見があるワイナリーは、勝沼地区に行かれる際は訪問必須です。

又このワイナリーが近所で開いているレストラン“風”でも甲州樽発酵とローストビーフ山葵和えの相性はまさに“マリアージュ”といえる体験を教えてくれます。

続いて山梨で赤ワインといえばこちらのワイナリー。

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写真左から

【山梨・ダイヤモンド醸造】
◆シャンテ Y・A マスカットべりーA
Y-CUBE 2013
750ml 2,711円
◆シャンテ Y・A マスカットべりーA Plus
750ml 1,810円
◆シャンテ Y・A ティント
750ml 1,628円

ブルゴーニュで醸造経験のある現当主が、粒選りの徹底選別により選び抜いたべりーAを用いて醸すダイヤモンド醸造のラインナップ。味わいの密度とシルキーなタンニンはブルゴーニュのピノノワールと錯覚させるハイレベルな味わい。フラッグシップのYーCUBEはそのクオリティと生産量の少なさから市場で見かけることの少ない貴重なワインです。

続きまして

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写真左から

【山梨・丸藤葡萄酒工業】

◆ルバイヤート
マスカットベリーA 樽熟成
720ml 2,160円
◆ルバイヤート ルージュ 樽貯蔵
720ml 2,484円
◆ルバイヤート 甲州シュール・リー
720ml 1,944円

看板作品のシュール・リーは甲州辛口の代名詞的存在として年間を通して逼迫気味の人気銘柄。ご紹介する赤2本も果実味と樽熟成によるバニラの印象が調和した深い味わい。

勝沼地区のワインのクオリティ路線先駆者である大村社長とそれを支える優秀なスタッフにより生み出される作品の数々はどれを空けてもレベルの高さを感じる事が出来ます。

ここのワイナリーも訪問必見!ワイン愛好家であれば時間の許す限り、とことん付き合ってくれる大村氏の人柄に惹かれるファンの多いワイナリーです。

 

最後に今回初導入のこちらのワイナリーをご紹介いたします。

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写真左から

【山梨・くらむぼんわいん】

◆くらむぼん
エンソレイエ甲州スパーク
720ml 2,121円
◆くらむぼん
フォーシーズンズ白(甲州)
720ml 2,121円
◆くらむぼん
ベルアルバマスカット・ベイリーA
720ml 1,591円
◆くらむぼん
ベルカントマスカット・ベイリーA
樽貯蔵
720ml 2,121円

元々大正2年(1913年)に創業した老舗ワイナリー。私も元々個人的に愛飲しており取扱いを切望しておりましたが、この度扱える運びになり、満を持してのご紹介です!!(間に合って良かったです)

現社長であり4代目に当たる野沢たかひこ氏はブルゴーニュ地方ボーヌ市にある
ブドウ栽培・ワイン醸造学校を卒業後、勝沼で土地の香りがするワインを造ろうという思いを抱いて帰国。

ワイナリー近くの自社畑「七俵地畑」でのビオディナミの実践。
2007年からは自社畑での葡萄栽培。
化学肥料や農薬を用いず、雑草をはやしたまま栽培する自然栽培の実施。
清澄、濾過も極力行わないなど自然な味わいを目指しています。
「くらむぼん」とは、宮沢賢治の童話「やまなし」に登場する言葉から、
その童話と共通する
「人間と自然の協調、科学の限界、他人へのおもいやり」
といった思想をワインに反映させています。

因みに野沢氏は私Kも親しくさせていただいております塩山洋酒の萩原氏もメンバーの若手醸造家集団「アッサンブラージュ」の三代目リーダー。萩原氏とは昵懇の付き合いでもあります。
全てのワインに共通するのは“優しい”と形容されるふわりとした風味。
今でも十分に美味しいですが今後更なる躍進が期待される注目の作り手です。
本来はこの他にも、当社オリジナル1升瓶ワインのクオリティ向上に多大なご協力を頂いた“塩山洋酒醸造”。
新体制に移行後伝統の味わいにモダンさが融合し今後に目が離せない“サドヤ”。
「ワイン作りとはクリーンネスである」を全国屈指のレベルで実践する“シャトー酒折”。
など。。。ご紹介したいワイナリーは沢山ございます。
このブログでもう書けなくなるのは本当に、本当に残念ではございますが、この思いを次の担当Mに託し、筆を置きたいと思います。

最後になりましたが、これまで140回以上に渡り、お付き合いを頂きまして本当にありがとうございました。
皆様の幸せなワインライフをお祈りいたします。