２月３日 ＶＯＬ １３９
ワインラヴァーの皆様こんにちは。
今週もまるひろワインブログにお立ち寄り頂きありがとうございます。
さて、先週もお伝えしましたが、先日まるひろ川越店ワインコーナーに
ブルゴーニュ“ルーデュモン”の作り手
仲田晃司さんに来日中の多忙な中お越し頂きました♪
今週は先週ご紹介しきれなかったネゴシアンブランドの
新着作品をご紹介させて頂きます。
ちなみに“ネゴシアン”とは酒商の事。
ブルゴーニュにおいては、自社畑ではなく、
他の栽培家から葡萄、又は果汁を買い上げ、
自社にて醸造、熟成を行う作り手の事を指します。
仲田さんの場合、先週ご紹介した白いラベルが自社畑栽培、及び醸造を行った「ドメーヌ物」。今週ご紹介するオレンジ色の天地人ラベルが「ネゴシアン物」となります。
畑やラベルは異なるものの全てにおいて仲田さんの情熱が分け隔てなく注がれており、
逆に、同じ区画で作られる他のドメーヌ物と比べる機会があれば、仲田さんの実力を体感できるのは、むしろこの「天地人」シリーズと言えます♪
では前置きが長くなりましたが、早速ご紹介させていただきます。
今週ご紹介するワインも何と”全て”仲田さん自ら来店の際にサインを入れて頂いた貴重なボトルです。
（フランス）ルー・デュモン
ジュヴレ・シャンベルタン ２０１２
７５０ｍｌ ７,７７６円
産 地 ブルゴーニュ
ＡＣジュヴレ・シャンベルタン
品 種 ピノ・ノワール１００％
味わい フルボディ
本拠を構えるジュヴレ・シャンベルタンＡＣ仲田さんの看板作品といえる１本です。
平均樹齢５５年のヴィエーニュ・ヴィーニュの２区画の葡萄を使用。新樽５０％、１回用樽５０％で１８か月間樽熟成を行い、更に新樽分は樽発酵も実施。ノンフィルターで瓶詰めしたこの１本は、スミレ、木苺系の深い香味とシルキーなタンニン。長い余韻をもった作品に仕上がっています。
仲田さんの作品を知る上では少々価格は張りますが、ぜひ体験していただきたいのが
このジュヴレです。
続いてはこちら
（フランス）ルー・デュモン
モレ・サン・ドニ ２０１２
７５０ｍｌ ７,０２０円
産 地 ブルゴーニュ
ＡＣモレ・サン・ドニ
品 種 ピノ・ノワール１００％
味わい フルボディ
ジュヴレ・シャンベルタンとシャンボール・ミュジニーという超人気区画に挟まれているため、知名度は今一つながら実は５つの特級畑（グラン・クリュ）を擁する天恵のテロワール”モレ・サン・ドニ”。
仲田さん自身、この地域のミネラル感が大好きと語り、平均樹齢３５年の単一区画から
４０％新樽、６０％１回使用樽で１８か月間樽熟成。こちらもジュヴレ同様ノンフィルターで瓶詰めされます。花開くのに時間がかかる硬質な果実味とタンニンは玄人好みといえる１本。
ちなみに私は仲田さんのラインナップではこのモレが一番好きです＾＾
セラーで２～３年熟成させて少し香りが解けた時に楽しむのがベストな１本です。
続いては
（フランス）ルーデュモン
ラドワ・ルージュ ２０１２
７５０ｍｌ ４,９６８円
産 地 ブルゴーニュ
ＡＣラドワ
品 種 ピノ・ノワール１００％
味わい ミディアムボディ
数多くの特級畑を抱えるコルトンに隣接する小区画”ラドワ”優れた土壌を持つものの、有名畑が無い分、仲田さん曰く「ブルゴーニュで今一番お買い得な地域」がこのラドワです。こちらは平均樹齢３０年の２区画から新樽５０％、１～２回使用樽５０％で１８ヵ月樽熟成。このワインもノンフィルターで瓶詰めされています。
やや硬めの果実味にミネラルを感じるタンニン。グラスで時間をかける事でより一層花開く１本です。実は今回ご紹介した３本に全て「樽」の事を書いているのにお気づきでしょうか？
仲田さんのこだわりは、この樽にも生かされており、使用している樽は全て世界最高峰の甘口ワインであるあの「シャトー・ディケム（！）」で使われている樽と同じ超高級樽！ワインのカテゴリー毎に用いる樽を変更する作り手が多い中で、仲田さんは上位のワインからスタンダートのＡＣブルゴーニュに至るまでこの名樽をふんだんに使用しています。
そして地域のテロワール、毎年の作柄に応じて新樽比率を変更するなどで、各地域の味わいを見事に表現しています。
ブルゴーニュワインは、基本同じ品種を用いる為、区画に興味を持ち出すとその興味は尽きる事はありません。特に同じ作り手のワインの場合、その違いは顕著。是非この機会に日本人的職人気質が生み出す素晴らしい作品を体験してみてください。
今週はこのあたりとさせて頂きます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。